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シェフがゆく シェフがゆく
シェフがゆく

シェフ
Chef Date
荒井 秀樹さん
1968年 1月 14日生まれO型
経歴等・・・
1992
1994
1998
2000

西麻布「ダノイ」
恵比寿「あたごおる」
房's 渋谷 料理長
房's 統括総料理長スーパーバイザー 

お店イメージ
厳選したオリジナルの創作メニューと、豊富なワインが楽しめるお店
Tokyo Cuisine&Wine 房‘s西新宿
計算された組み合わせ・本当の“創作料理”にこだわる!
―荒井さんのレシピは和洋折衷の独創的なものが中心。房‘sもいわゆる“創作料理”のお店というイメージですが・・・。
「よく“元祖”とか“本場の”というフレーズを耳にしますが、僕は元来のレシピに忠実な料理が必ずしも美味しいとは思わないんですよ。国が変われば味の好みも変わるし、手に入る食材も違う。調理器具だって新しいものが開発されていますしね。そこまで料理が進化しているのに、わざわざ昔のやり方に固執する必要は無いというのが僕の考えなんです。」
―新しい味を生み出すために、伝統的なやりかたは無視する、ということですか?
「いえ、単純にそうとはいえません。奇抜な盛り付けや珍しい食材の組み合わせを創作料理と称する人もいますが、僕の創作料理はもっと根本的なところから始まるんです。たとえば、中華の技法で下ごしらえした食材をイタリアンのテクニックで仕上げたり、和食の材料をあえて外国産のものと入れ替えたり。それぞれの技法の良い所を組み合わせることによって、結果的に新しい美味しさを生み出すのです。」
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「こういったことはそれぞれの技法の正しいやり方を抑えていなければできません。本来なら鶏がらスープを使うところをかつおの一番だしと合わせようと思ったら、まず美味しい一番だしのとり方を覚える必要がありますよね。“基本”が無ければ“応用”もありません。やみくもに食材を取り合わせるだけでは、単に奇をてらった料理に終わってしまいます。創作料理を成功させるためには、調理法や食材の広く正しい知識が必要なんです。」
おいしさは化学!
―荒井さんの料理とは、“理論的に正しく説明できるもの”だとお伺いしましたが・・・
「料理は化学反応なんです。肉や魚に火が通るのは熱によるたんぱく質の変化ですし、素材に煮汁の味が染み込むのは浸透圧によるものです。塩茹でするお湯の塩分濃度や調味料の分量にも、なぜその割合にするのかという根拠があります。料理は“慣れ”や“感覚”だという意見もありますが、僕はそれだけでは不十分だと思います。確かに、誰かが完成させたレシピをまねして作れば料理はできます。でもそのレシピ以上の味を出すことはできない。逆に、食材を物質として見て、何をどうすればどうなるという化学的な変化を理解していれば、味や食感を自分の思い通りに仕上げることができるんです。 それに、“慣れ”や“感覚”は他人に伝えることができませんよね。お店で出すときは同じメニューにばらつきがあってはいけませんから、プロだからこそ“化学的な根拠に基づいたおいしさ”を形作ることが必要だと思うんです。」
シェフになった瞬間
―“基本”を大切にし、上手に応用する荒井さん。豊富な食材や調理方法の知識は、いつ培われたのでしょう?
「19歳でフレンチの店に修行に入りましたが、とにかく毎日何か新しいことを覚えようとしていましたね。休み時間に食材の本を読んだり、新しい調理法に挑戦したり。専門外の和食や中華のことも、知り合いの料理人を捕まえては質問しました。10年も厨房に立っていれば、誰だって料理はできます。いかに短期間で多くのことを吸収して、次の段階に行くかで差が出る。料理人は25歳までが勝負だと自分に言い聞かせていました。」
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―そんな荒井さんも今では複数のお店を行き来する“統括料理長”。大勢の若いスタッフを指導する立場になったとき、自分の中で変わったことはあったのでしょうか?
「若いときは、とにかく自分の中に知識や技術を溜め込むことを考えていました。でも、シェフ(料理長)になったとき、どんなにすばらしい料理を作れても、それを他のスタッフにも伝えられなければ駄目なのだということに気がつきました。お客様は大勢ですから、僕1人ですべての料理を作れるわけではないんです。厨房の長という立場にいる以上、誰が作っても同じ味と質のものができるように指導する必要がありました。僕が料理の作り方に化学的な裏づけを求めるのには、そうした理由もあるんです。 それから、お客様をお待たせせずに、適正な価格で召し上がっていただくためには、作業の効率や材料の仕入れの計算もできなければいけません。それらの面倒がきちんと見れて、はじめて僕自身の評価になるんです。自分の腕を磨くことだけに集中していたころと比べると、料理人としての視野は大きく変わったと思います。」
ちょっと一息・シェフに質問!
シェフの普段のお食事は?
「家では料理をしないというプロもいますが、僕はプライベートでも作ります。仕事で疲れていても、きちんとしたものを作りますよ。だって料理が好きだし、自分で作るほうが美味しいですから〈笑〉」
苦手な食べ物なんてあるんですか?
「実はパクチーがだめなんです。他のハーブは平気なのに、パクチーを食べると料理の味がわからなくなってしまう。でも人気のエスニック料理には欠かせないものですからね。新しいメニューを考えるためには、好き嫌いしないのも仕事のうちです。」
“料理長”の先にある夢
―荒井さんのこれからの夢を教えてください。
「今は若いスタッフや新しいお店を育てることが、自分自身のステップアップだと思っています。厨房で腕を振るうだけが料理人ではないと思うんですよ。たとえば新しい飲食店のプロデュースのように、直接料理を作るという形でなくても、僕が手がけたものでたくさんの方を喜ばせることができれば嬉しいと思います。でも、やっぱり料理が好きですからね。自分にやれることをとことんやって、60歳くらいになったら、一人一人のお客様に合わせたおまかせ料理を出す小さなお店をやってみたいなと思っています。」
荒井シェフの特製レシピ
“根拠あるおいしさ” 荒井シェフオリジナルの創作料理を召し上がれ!
うなぎと山芋トロロ包み焼き

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簡単タラモサラダ

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ゴーヤとトマトのチリあんかけ

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